断薬Q&A
断薬に関しての初歩的な質問と回答
薬物接種を止めようとするときや効果の切れたときに出る、不快な身体的・精神的症状のこと。
離脱症状というと聞きなれない名称かもしれませんが、程度は違えど覚せい剤の禁断症状と同じようなものです。
薬物以外でも、アルコール依存症やニコチン依存症の人が、酒やタバコが切れた時に手が震えたりするのは一種の離脱症状です。
離脱症状自体は向精神薬に限った用語ではないのですが、特に向精神薬はこの症状を引き起こすものが多く、薬を減薬・断薬した時にこの離脱症状に苦しめられる人がたくさんいます。
具体的には、睡眠薬を常用していた人は止めると一睡もできなくなるし、抗不安薬や抗鬱剤を飲んでいた人は不安・うつ状態になります。
そしてその症状は薬を服用する前よりも強くなる事が多いため、その状態で医師の診断を受けると薬を止めたために元々の症状が悪化したと誤診され、更に薬を増量されてしまうのです。
向精神薬に限らず、ほとんどの薬は常用していると耐性ができて効果が薄くなります。
そのため、そのうち服用する事による効果よりも薬が切れた後の離脱症状が強くなる場合があります。
つまり、薬を飲み続けているうちに耐性ができて効かなくなり、薬の効果が切れた頃に離脱症状が出て眠れなくなったり不安になるため、その症状を緩和するために薬をまた服用(または増量)…という負の連鎖に陥ります。これを常用量依存と言います。
まったくのデタラメと言っても過言ではありません。
特に、ベンゾジアゼピン系という抗不安薬は依存性が高いため、海外ではそれを長期投与することは承認されておらず、短期間のみに承認されています。
それが日本では野放し状態で、ベンゾジアゼピン系精神薬の処方量は日本が世界一という報告さえあります。
医者としては薬を処方し続ける事が利益に繋がるので、基本的には反対する医者が多いです。
また、断薬すると離脱症状が出て苦しいので、面倒な事になるのを避ける意図もあるのでしょう。
当サイトとしては、自己判断での減薬・断薬はお勧めできませんが、断薬に積極的な医師が少なく、そうせざるを得ないのも現状です。
ただ、本当に薬が必要な状態であり断薬に反対される場合もあるかもしれませんので、その辺は正しく見極める事が重要です。
いいえ。それは極端な考えです。
向精神薬は、統合失調症など重篤な病状のある人や緊急性を要する症状に対しては有用な場合もあるかと思います。
ただ、ちょっとした不眠や不安感などで安易に服用すると大変な事になります。
適切な用法・用量で一定の期間内での服用であれば効果的なのでしょうが、その判断ができずひたすら大量処方する精神科医が多いのも現実です。
信用できる医者を見極める事が重要です。