【精神・思考・感覚面】
毎朝ベッドの中で決まって訪れる恐怖感(例:自分の今までの人生、すべて選択を間違えてきたのではないか?→仕事も、恋人も、学校も…しかも現在結婚もしていなければ、子どももいない。車の免許もなければ、確固とした自分のアイデンティティーもない。→もう、取り返しがつかない年齢になってしまったのではないか?なのに自分は今何をしているというのだろうか?…と、生産性ゼロの自分に対する容赦ない嫌悪感→必ず伴う逃げ場のない不安感)、悪夢か現実かわからないような苦い朝の目覚め、激しい自己否定、低い自己評価(スパイラル的に悪化する)、他人との比較(セットで劣等感)、生育環境への恨みつらみ、過去の蓄積が全くなくなってしまった感(計算や語学力、運動能力など。そもそもあったのか?と思ってしまう程)、極度の引きこもり、離人感(自分はこの世には属していないような感覚)、貧困(欠乏)思考
【身体面】
吐き気、下痢、不眠、このまま発狂してしまうのではないかと思える程の呼吸困難、ジェットコースターで一気に下るような頭のふらつき(寝ても起きても)、首筋から脊柱に沿っての尋常ならぬコリ(ちなみに以前肩こりなどの経験はそれまでの自分史上ゼロ)、肩甲骨周辺の鋭い痛み、左目の視力低下、激しいPMS、筋肉硬直(特に表情筋)
2013年6月16日。
今日で断薬74日目、減薬初日から数えると121日目です。
私は2004年10月に躁うつ病(双極性障害)と診断され、それから即入院することになりました。それから、約9年間2度の入院を経験し、様々な薬を(しかも大量に)試してきましたが、結果良くなるばかりか状況はますます悪くなるだけで効果を感じることは殆どありませんでした。
断薬に至った経緯は、おそらく皆さんとほぼ同じなのではないかと思います。昨年の10月にとうとう動けなくなり、それから約4か月間文字通り寝たきりとなってしまいました。そこで頭をよぎった考えは「これはうつの症状ではなく、薬の副作用なのではないか?」というものでした。日々廃人化してしていく自分を目の当たりにした私は、一生ベッドの上で過ごすことだけは是が非でも避けたいと一心に思ったのを覚えています(当時は意志や欲求などほぼ皆無の状態でしたのに)。
そこで、あまり模範的なやり方ではありませんが、私は当時11種類飲んでいた薬の約半分を捨ててしまいました。そして1週間もしないうちに6種類の薬を3種類に減らし、さらにその3種の薬(デパケン、ベンザリン、リスミー)をカッターで半分にしました。その状態で1か月半過ごしました。
減薬・断薬に協力的で全面サポートしてくれる医師を探し出すことは、私の場合困難でした。そんな時、YouTubeで海外の動画を検索しているうちにご自身が統合失調症と診断されながらも自力で断薬して現在は活動家・カウンセラーとして活躍している人の講演を聴く機会に出会いました。そこで励みとなったのは、「個人で断薬に挑むのは、医師との協力のもとで断薬する成功率と変わらない」という言葉です。もう誰の判断も待ってはいられませんでした。また、医師が処方した薬で苦い思いをしただけに、信じられるのは自分しかいない、とも考え始めていました。
私の場合、減薬期が最もつらかったです。全くおススメできませんが、あまりの辛さに減薬当初は1週間で赤ワイン4本から5本は飲んでいました(しかも昼間から)。とにかく現実の中に身を置いておくことが精神的にも肉体的にも耐えがたかったのです。減薬して5日目くらいからこれが離脱症状なのか?という症状に見舞われます。吐き気、下痢、頭のふらつき…これよりタチが悪いのが止まるところを知らない非生産的、ネガティブ思考の連続でした。完全な自信喪失、未来に対する展望ゼロ。呼吸困難でパニックになるたび、このまま発狂してしまうのではないか、と何百回恐怖に感じたことでしょうか…。
これは離脱の症状ではなく、うつのぶり返しでは…?この考えも幾度となく頭に浮かんできました。私の場合、減薬のスピードが速すぎたのではないか?とはいえ、薬は全部捨ててしまい、いまさら病院に戻るなんて発想は微塵もありませんでしたので、たとえ減薬期間が短かろう、うつがぶり返してこようが、このまま突き進んでいくというオプションしか残されていませんでした(と、当時はそう思っていました。今思えば少し薬を増やして速度をゆるめても良かったのでは?とも考えます)。
ただ、減薬開始から4か月経った今だからハッキリ言えることがあります。薬を減らしたことによって起こった症状はすべて離脱症状だった、ということです。
今日の時点でですが、減薬直後、いや、ほんの2週間前までの私からは想像が出来ない程随分と回復しています。まさか自分がこんな比較的短期間でここまで回復するとは、夢にも思いませんでした。もちろん、調子の良くない日もあります。ぶり返しでは?と不安になる時もあります。ただ、以前より揺れ幅が小さく、そして短くなってきたように思います。
なので、皆さん、決してあきらめないでください。希望は見えてきます。
最後に、過去4か月で私が試したことを下に記します。どれか一つでも皆さまのお役に立てるものがありますように…!
●ナチュラルクリニック代々木に行く→食餌療法とサプリメント摂取の指導を受ける。薬に頼ることが出来なくなったので、代替治療として拠り所が欲しかったため。
●精製された砂糖、小麦粉、牛乳などの乳製品を取らない(でも、ワインはやめない(笑))。発酵食品、海藻類、卵の積極的な摂取(この頃から糠漬けを始める)。
●デイケアの明会に行く→これは合わないと判断し、一旦申込みをしたもののキャンセル。
●ピアノを弾く→以前のように完成度を求めない。これはリハビリだ、指を使わなければ脳は退化する、と何度も自分に言い聞かせる。
●朝お風呂の中で呼吸法の練習、瞑想をする(約30分)
●パニックが襲ってきた際には味噌をなめる(…というくだりを他の方が書いた断薬日記で読んだので)→これは即効性があった!(…時もあれば、なかった時もある。ダメな時は何をしてもダメだった)
●教会に行き始めた→プロテスタント系。現時点では教会員にはなっていない。ただ、なにもしないでいると、どうせロクなことを考えないので、同じ時間を使うなら聖書の言葉や美しい賛美歌で満たした方がいいのでは?と思ったのがきっかけ。また、信仰心は自分を信じる、という訓練にもなるのではないか、とも思った。
●ルイーズ・ヘイという人の動画を発見→何度も繰り返し観て、ノートに書き写す。彼女曰くすべての病気の根源は低い自己評価から、とのこと。解消するためには、違和感がなくなるまで「私は自分を愛している」と鏡をみて唱えること、と言う。
●「オロチン酸リチウム」(サプリメント)をネットで海外から購入。現在1日3錠服用。一縷の望みをかける
●亜麻仁オイル(フラックスシード・オイル)を1日大さじ2朝晩に分けて摂る→脳の機能障害(薬によるダメージを含む)には脳の神経細胞をとにかく再生させることが先決、と思い、オメガ3を豊富に含むこのオイルの摂取を決める。脳の神経がリペアされたかどうかは定かではないが、肌と髪の調子はすこぶる良い!
●大量に本を読む→活字が読めるようになると、大型書店に行き片っ端からいろんなジャンルのものを読んだ。本を選ぶ基準は決まって「これからどう生きていこうか」。
●パニックに襲われた時は呼吸!→これはほぼ100%の成功率で治まることが判明。やり方は鼻から吸って、鼻から出す。カウントは吸う8つ、吐く8つ。諸説ある。
●倍音でチャクラを活性化させるCDを聴き始める(「倍音セラピー」)。この頃から朝、悪夢で起きることが少なくなってきたような気がする。
●ヨガ、エアロビクス、水泳、筋トレなど運動を再開する→これは効果テキメンだった!とりあえず毎日運動しない日は作らない、と決めた。
●エクササイズ・ポールを使って背中の痛みを和らげるストレッチを開始
●YouTubeで鳥のさえずり、波の音、雨音、川のせせらぎなどをかけて寝る
●(今更ですが)ジョセフ・マーフィーの本を読む→否定的な考えが浮かんできたら、あらかじめ決めておいたセリフを唱える
●鍼治療を始める→現在3回目の治療を終える。この2週間の劇的な治癒はもしかして鍼かも?